親子間における
不適切な関わり方は虐待以外でも
いろんな場面で起きることを
前回お伝えしました。
では、「適切な関わり方」は
具体的にどのようなことなのか
今回取り上げたいと思います。
不適切な関わり方が
”子どもが求めることと
親が与えることのズレ”
だと仮定すると、
適切な関わり方は
【子どもが求めることに
的確に対応する】
ということになります。
ですが、対応するとは言っても
子どもが求めることすべてに
【肯定的である必要はなく】
親が子どもと同じ気持ちに
なる必要もありません。
もしそのような姿勢をとれば
次のようなことが起こります。
・嫌なことは一切させない
・欲しがるものは全部与える
・わが子中心の世界ができる
これは、どう考えても
対応できることではないですし
その望みを叶えた先には
【人の立場に立って
考えられない】
傲慢な人間が完成するでしょう。
そして、親が先に亡くなって
子どもが残された時にはきっと
【社会に適応できない大人】に
なっているかもしれません。
*****適切な関わり方とは*****
子どもが求めてくるもので
きちんと満たしてあげたいのは
次の3つです。
【好奇心に反応すること】
【自立を支援すること】
【甘えを満たすこと】
これ以外にもたくさんありますが
大切なことは、
子どもが大人になったとき
社会に適応できること
一人で生きていけることです。
そのためには小さい頃から
子どもが興味を示すことを肯定し、
疑問を投げかけてきたら
きちんと答えてあげられること。
子どもが自立するために必要な
社会のルールを教えてあげたり
身ぎれいにする方法などを
教えてあげること。
まだまだ幼い子どもなので
時には抱きしめてあげること。
こういった関わりを
してみてはいかがでしょうか。
一番気を付けておきたいのは
「まだ子どもだから」とおもわず
【一人の人間として】
見つめてあげることです。
親は、
親という立場を使って
子どもを黙らせることや
コントロールすることができます。
長年一緒に暮らしていれば
無意識にそれは発動します。
そのとき子どもは
自分が平等でないと感じます。
その積み重ねは
【思春期から顕著に表れ】
親子関係を悪化させます。
ですから、子どもが小さい頃から
子どもを一人の人間として尊重し
苦手なことを克服するために
親も一緒に手伝ってあげてください。
*****親もミスをする*****
親になったからといって
子どもの手本になれるほど
私たち大人は立派でもないです。
当たり前にミスをするし
苦手なこともたくさんあります。
それはダメなことではないです。
むしをそれを子どもに見せて
【大人でも失敗はあるのだよ】と
教えてあげてください。
そして、
【非を認めることのできる】
親であってほしいです。
人間の理想を
押し付けるのではなく
ダメなところも含めて
一人の人間なのだと子どもに伝えると
子どもは
【人を許せる優しい人】に
なれるかもしれません。
子どものタイプも色々なので
工夫しながら関わることが
大切ではありますが、
適切な関わり方というのは
子どもの期待に応えることや
子どもの欲求を満たすこととは
別の話だということを
まずは知っておいてください。