2020年11月03日

身内という存在

私たち人間は、多くの場合
生まれてきたら初めての組織として
「家族」を経験します。
そして成長とともに
関わる範囲が広がっていきますね。

その関わる範囲という中には
物理的な距離や頻度だけではなくて
【精神的な関わり】も含まれていて
大人になると、
家族以外の人たちの方が
深く付き合えたりします。

ところが、
発達障害の特性を持つ人たちで
特にアスペルガータイプの人は
小さい頃から閉鎖的で
【家族以外の広がりを持てない】
というケースが多いです。

だから、事例にもありますが
【結婚したのに、
  嫁子供ではなく親兄弟が最優先】
なんてことが起きています。

また、当事者から聞くのは
【家族以外は
   親しさのレベルが同じ】
という考え方です。
これは、家族だけが特別で
それ以外で関わる人がいても
その仲の良さに違いがない、
ということです。

このようなことから、
【家族は特別だ】ということが
よく分かりますよね。

ただ、残念なことがあって
その特別な家族に対しては
【特別な態度をとってしまって】
それが機能不全に
つながっていることが多いのです。
*****当事者の方へ*****
家族にだけ気を許せる、
という当事者の方にとって
家族はかけがえのない人たちです。
そんな特別な相手に対して
【やっていいことと悪いこと】
区別をしっかりつけてください。

家族は
・暴力の対象ではありません
・自分の手足ではありません
・八つ当たりのための
   サンドバッグではありません

だから、
自分がイライラしているから、
苦手なことが多いからと言って
家族を責め立てたり脅したり
責任を押し付けてはいけません。

抱えている問題が
【誰が解決すべき課題なのか】
しっかりと考えることと
【冷静に話し合うこと】
大切にしてください。

なぜなら、
たとえ家族であっても
【同じ考えを
  持っているとは限らないから】です。
血縁上、戸籍上のつながりがあっても
それぞれに思いや考えを持っていて
それが違うのは当たり前のことです。

【親しき仲にも礼儀あり】という
言葉を改めて考えてみて
【家族だからこそ、思いやって】
仲良く努めてください。

当事者は、
自分にとって不都合が生じたとき
【大切な人でさえ敵だと認識し】
一方的に攻撃することがあります。

その言い分は、
正論だと思うかもしれませんが
自分にとっての正論なだけで
【相手には理解できていない】
考えてみてください。
訳の分からないことで
責められたら誰もが困惑するでしょう。

こういったことが起きたときには
冷静になれるまで時間を置いて
話し合いをするようにしてくださいね。
そうでないと
【大切な人を失うことに】なります。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害