前回の記事に続き、
今回は発達特性を持つ当事者たちと
ある程度の雑談を成立させたい、
という【周辺の方々に】向けて
記事を書きたいと思います。
以下、支援側と表記します。
支援側の人たちは
当事者の話を聞こうとして
【黙って聞くことに専念し過ぎて】
その結果、引き出せないという
経験をしたことが多いかと思います。
彼らが自分のことを話し始めるには
ある程度の条件が揃っていて
その条件が満たされていないと
話し始めないような気がします。
それで、これまでの事例を
総合してみた傾向としては
【自分の興味ある話はしたいけれど、
個人情報は明かしたくない】
といった印象が強いように思いました。
また、
【質問されることに抵抗感がある】
というタイプの人もいて、
支援側が何の情報も開示しないのに
当事者に質問をすることは
・問い詰められている
・尋問されている
・情報を引き出そうとしている
といった”悪意”ある印象を
持ってしまうこともあるようです。
****当事者周辺の方へ*****
当事者にも個性があるし
それぞれに事情が違います。
また生育環境の違いなどから
認知や価値観も異なる前提があります。
その上で心がけたいことは、
・ゆっくりと話すこと
・立て続けに質問しないこと
・自分の話から始めること
・沈黙を少し保つこと
・選択肢を提供すること
・ボキャブラリーを増やすこと
・相手に興味を持つこと
・話の内容に肯定的であること
・自然な受け答えができること
このようなことになります。
細かいことを挙げていくとキリがないので
このくらいで止めておくとして(;^_^A
支援側にも”思い込み”が
発生することがよくあります。
こだわりもあります。
だから、当事者だけがそうだと決めつけず
【自分の振る舞いはどうか】を
振り返ることが大切かと思います。
例えば、
当事者の人と楽しく話そうとして
勢いづいて質問攻めにすれば
当事者は引いてしまうでしょうし、
無意識に否定的な言葉を
使ってしまうこともあるでしょう。
こういったところは
【特性の有無に関係なく】
支援側に振り返りが求められます。
ある程度、雑談を楽しみたいのであれば
そういった
誤解というか勘違いみたいなもの、
また、偏った見方などを排除してください。
私が相談を受ける中で
支援側にあたる人たちのことですが
かなりの歪みを感じることがあるのです。
それは私自身にも発生します。
言ってしまえば、誰にでもあること。
だからこそ
「私は普通の人間だから…」などと
変なカテゴリで分類するのではなく、
「私は大丈夫だろうか?」と
振り返ることの方が大切だと思いますよ。