2020年02月22日

会話のバトンの扱い方

以前から、
私がよく使う「会話のバトン」ですが
発達障害の傾向を持つ人の中には
【会話のバトンを奪う】タイプが多く
相手の人が困惑してしまうことも
よく起きている問題の一つです。

その”バトン”のイメージが
今一つできない人もいるようで
もう一度説明したいと思います。

(本当は絵で説明したいけど
  絵心ない私には拷問www)

例えば、
バトンに「昨日何してた?」と
書かれているとします。
私たちは、バトンを受け取り
その質問の答えや、連想される言葉などを
くっつけて相手に戻します。
これを何度もくり返すのが「会話」です。

それを
発達障害傾向を持つ人に当てはめると
次のようなイメージになります。
・バトンの言葉を消して別の言葉を書く
・バトンを受け取って捨てる
・バトンの受け取りを拒否する
・バトンに言葉をくっつけない

つまり、大ざっぱにいうと
【聞かれたことに答えない】
【話したいことだけ話す】
【聞かれたことしか答えない】
といったような
”お返し”ができない
話し方になっているということです。

会話のバトンは、
【自分に向けられた
   大切な贈り物です】
だから丁寧に取り扱って
【お返しも丁寧に】
できるといいですね。
******当事者の方へ******
人との関わりが苦手なために
話しかけられると
パニックになりやすかったり
相手の求める答えを探したり
脳内が忙しいことと思いますが

まずは
【相手の話を最後まで聞き】
【分からない所は質問し】
【聞かれたことには答える】
という基本的な姿勢を作るよう
取り組んでみてください。

そのためには
落ち着ける相手を選び、
練習してもらうことが大切で
慣れた相手に
【いつもと違う会話を求め】
手伝ってもらってください。

ロールプレイをやってみても
良いかもしれません。
最初から無理だと決めつけず
【失敗ありきの練習を】
くり返すことを重視してくださいね。
(失敗しなければ、
 問題点が見つからないので)

最後に相手の人と
【フィードバックすることも】
忘れないでください。
良かった点と悪かった点、
どちらもピックアップします。
その人の
【存在がダメなのではなく】
やり方をより良くするための
フィードバックだということも
忘れないようにしましょう。

会話のバトンを落とさないよう
丁寧にお返しができるよう
練習に取り組んでみてください。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2020年02月20日

両手がうまく連動しない

あなたは小さい頃、
両手いっぱいに何かを持っていて
他の行動をとれなかったという
経験をしたことがありますか?

私はたくさんありました。
私の場合には、周りが年上だらけで
その人たちの基準で用事を頼まれ、
【常に急かされる】ことが多く
それに対してイライラして
かんしゃくを起こしていたと思います。

また、手に何かを持っているけれど
目の前の物に手を伸ばしたい、
だけどもう持てない…ということも
たくさん経験しました。

ところで、タイトルの件ですが
発達障害の傾向を持つ人たちは
【体の協調が取れておらず】
左右の方向を間違えやすかったり
人と同じポーズを取れなかったり
思うように体が動かなくて
戸惑ってしまうことが色々とあります。

「でも運動は出来ます」と、
答える人はたくさんいるのですが
スポーツができることと
この「協調」はちょっと違っていて
・体幹が弱い
・手首、足首が弱い
・姿勢が悪い
といったことと関連づけてください。

それで、
【右手と左手の連動が苦手で】
私の小さい頃と同じような
手に物を持っているので
目の前の物が持てなくて困るようなことが
大人になっても改善できない人が
比較的多くいると思います。
******当事者の方へ******
誰かに急かされたりすると
余計に慌てますし混乱します。
このような時には
以下のポイントを参考にしてください。

【まずは一旦立ち止まる】
”動く”という行動そのものも止めて
静止した自分の状態を作ります。

【自分の状況を確認する】
例えば、「右手に鉛筆、左手に本」
といったような自分の状況を
じっくりとチェックします。

【そこからの順序を確認する】
机に行く→鉛筆と本を置く
     →コピー用紙をとる→
などの順番を確認します。

それを続けている途中で
また混乱してしまったら
【混乱したところでまた止まり】
同じことを考えてみてください。

歩き回ると脳内の整理ができる
という人がいるのですが
実際にそれと体の状態が
連動しているとは限らないので
【行動そのものを見直すときは】
動きを止めることをお勧めします。

慌てず、急がず、
一つずつじっくりと考えて
行動に移していくことで
【体に教え込むイメージで】
繰り返し挑戦してみてくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2020年02月18日

信頼したくてもできない

「愛着」は、
生まれてから養育してくれる人と
1対1の関係のなかで、その相手が
”絶対に安心できる人”
”自分にとって安全な場所”
と認識することで形成されます。

いちばん分かりやすいのは
生まれてすぐの、お母さんとの関係です。
ここで虐待などを経験すると
【愛着形成の失敗】が起こります。
失敗のタイミングは親子間だけでなく
子ども同士のいじめや
思春期の頃露のすれ違いなど
【いつでも傷が付きやすく】
そうなってしまうと
【人との距離感が上手く保てず】
人間関係で苦労することになります。

発達障害の傾向を持つ人たちでも
ADHDタイプは小さい頃から
粗相が多いので怒られまくり、
アスペルガータイプの人は
コミュニケーション不足から
心の孤立を経験している場合が
多いかと思います。

愛着形成の失敗は
【誰にでも、いつでも起きる】
ものではありますが、
特に発達障害傾向を持つ人と
【愛着の問題は切り離せない】
考えておいた方が良いです。

それで、理想としては
愛着の再形成ができるような
乗り越え方が望ましいですが
なかなかうまくはいかないもの。
そして
・人を疑ってしまう
・人を信じられない
・人に頼れない
といったことになりやすいです。

だからと言って
死ぬまで孤独なのは寂しい。
でもどうやって信じればいいの?
と悩んで相談される方もいます。
******視点を変えてみる******
発達障害傾向の有無は関係なく
そもそもの【信頼の定義】
考えてみましょう。
多くの方が当てはまると思うのですが
【信頼=アテにする】
なりやすいのではないでしょうか。

悩みごとを聞いてもらう
何かを手伝ってもらう
一緒に何かしてもらう
といったことは
信頼できる人にお願いしたいですよね。

それで、
アテにしたことに対して
応えてもらえないことがあり、
その時に”裏切られた”
勘違いすることって結構多いのです。

もともと人との距離感が不安定な人は
その程度で簡単に壊れてしまい
さらに人間不信につながります。

だから、視点を変えてみましょう。

【アテにはしないけど、
     人として信頼する】
なぜなら
【相手には相手の都合があるから】
こちらが信頼しているからといって
【期待に応えてくれるとは
          限りません】
これは人間関係形成の
ベースとして覚えておくことです。

信頼できる人、それは
自分の都合よく動いてくれる人ではなく
【お互いの気持ちや考えを
     尊重し合える相手】かな?と
私は思っています。
人によって考え方は違うでしょうが
まずは
信頼できる部分と
アテにできる部分を
【別々に考えてみましょう】
posted by 心療カウンセラー長谷 at 06:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害