2021年04月13日

自閉症スペクトラムの意味

もう8年くらいになるでしょうか。
その前には
アスペルガー症候群と
呼ばれていた名前が
アメリカ精神医学会の基準変更によって
「自閉症スペクトラム」と
呼ばれるようになりました。

この頃はその名前については
ずいぶんと世間に浸透し
話題に上がることが増えましたが
その言葉の意味を分からずに
・差別するため
・レッテルを貼るため
・排除するため
などの目的で
使っている人が時々います。

そこで今回は
自閉症スペクトラムについて
私の分かる範囲で
説明してみたいと思います。

まず、「スペクトラム」ですが
これは【連続体】を意味します。
連続体でもピンときづらいので
【つながっていること】
考えてみてくださいね。

それで、「自閉症」ですが
日本で自閉症と診断される場合は
【知的障害がある場合】です。
確か、海外では知的云々は
関係なかったような…うろ覚え…
ダメだこりゃ

まぁ、つまりですね(;'∀')
知的障害があれば自閉症
それがなければアスペルガー
その先
【定型発達にもつながっている】
ということなのです。

以前に説明した通り
発達障害の診断をする際に使用する
WISCとかWAISは
【人間の持つ特徴を
   数種類に分類したもの】です。
だから、当たり前ですが
定型発達の人にも共通しています。

判断するのはその、
【程度や頻度の違い】です。

私が担当しているお客様たちは
極めて軽度の人たちで
パッと見は定型発達です。

深く関わり始めると
その違和感に気づくことがあり
会話の多少のズレが発生したり
会話がかみ合わなかったりして
「あぁ、少し特性あるかな」と
感じるくらいなのですが
そういう人たちは
【個性か特性か断言できない】
そのレベルにあたります。

ですが、
診断が下りないレベルにも関わらず
【日常生活に支障を来して】
困っている人がたくさんいるのです。
また、本人が困らなくても
【当事者によって周りが困れば】
それもトレーニングの対象となります。

ただしそれは
【困っている人たちが対象で】
当人以外の人たちが
カウンセリングやトレーニングを
押し付けても効果はありません。
【その本人が変わりたいと】
本気で思っていなければ
改善は見込めないと思います。
(ケースにもよりますが)

つまり、
困っているのが周囲の人であれば
トレーニングを受けるのは
”定型発達の人”ということです。
心理教育や関わり方など
知って得することはたくさんあります。

年々、発達障害者が
増えているようですから
【必ずどこかで使えるスキル】として
早めに覚えておくことも
良いかもしれませんね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:55 | TrackBack(0) | 発達障害

2021年04月10日

それは自慢なのか?

”言い方”って
人によって違いますよね。
私は、発達特性を持つ人たちとの関りでは
その「言い方を変えてみる」ということに
注目してアドバイスしています。

それは、支援側にも当事者にも
取り組んでもらっていることです。

特に、独特な言葉遣いの
アスペルガータイプの人たちでは
【何が言いたいのか分からない】
ということが多く起こっていますので
じっくりと耳を傾けて
修正ポイントを探しています。

今回は、タイトルの通り
「自慢したいの?」について
取り上げてみようと思います。

相談される際に、
みなさん自分の話をしますよね。
いきさつとか過去の経験とか
話される内容は色々なのですが、
アスペルガータイプの人たちは
学校の成績が良かったり
一流大学出身だったりすることから
【自分のすごい部分ばかり
     話を始めてしまって】
【今、困っていることに
    なかなか行きつかず】
【ただの自慢話】
聞こえてしまうことがあるのです。

当事者としては
自分の経緯を話しているつもりですが
本人自身も
【何が言いたいのか分からなくなり】
その結果、
本当に伝えたいことを忘れて
相手を困惑させてしまいます。

それだけではなく、
「それだけ幸せなら
   別に問題ないでしょ」と
話を終わらされてしまうことも
あると思います。

ですから、
・話す順番を入れ替える
・何が言いたいのかを決めておく
・言葉の言い回しを研究する
ということが大切かと思います。
*****当事者の方へ*****
結局何が言いたいかが
分からなくなることが多い人は
【最初に結論を持ってくる】
ことを心がけましょう。
そのあとに、経緯などの
詳しいことを話しましょう。
そうすれば、
聞いている相手が忘れないから
話を元に戻しやすくなります。

その結論というのが
【話の目的】ですから
それを最初に決めておきます。

そして、言葉の言い回しは
とても難しいかもしれませんが
会話例をあげますので
参考になさってください。
**********
最初の発言が
自慢に聞こえる言葉です。
(たとえ事実であっても)

当事者「私は金持ちです」
相手「だったら困らないでしょ」
当事者「でも困っています」
相手「お金で解決すれば?」
⇒お金を持っていることを
 ひけらかしている印象を与えます。
 この場合は
 「私は、生活できる程度の貯金はあります」
 「少しのお金はあるけれど」

当事者「私は一流大学出だから」
相手「じゃぁ、私のようなバカを
        相手にできないわね」
当事者「そういう意味ではないけど」
相手「見下してるの?」
⇒一流大学出身者が上位という
 考えを持っているように思われます。
 この場合は
 「私は大学を出ることができたから」

当事者「私は美しいから」
相手「一緒に歩きたくないな」
当事者「意味が分からない」
相手「私が引き立て役みたいじゃない」
⇒自分を美しいと思っても
 あからさまに言われると不快です。
 この場合は
 「私は自分の目が好きだから」
**********
これらを日常生活や
自分の身の回りに当てはめるのは
なかなか難しいかもしれませんが
総合的に言えば、
【少なめに見積もった発言を】
心がけると良いかと思います。

自分の発言が
たとえ事実であったとしても
急に自慢話が始まったら
大抵の人はビックリするものです。

「何が始まったのかな?」
「何が言いたいのかな?」
「目的は何かな?」
こういったことが分からないから
当事者が”感じの悪い人”に
見えてしまうのです。

まずは、自分の経緯を話す前に
ただ自慢をしたいだけなのか、
それとも他に(その先に)
言いたいことがあるのかを
考えてから話してみてくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:16 | TrackBack(0) | 発達障害

2021年04月08日

自己開示と自己呈示

人間関係においては
心を開いて接することで
より深く付き合えるようになる、
なんて言われていますが
そのために必要なことが
【自己開示を知ること】です。

心を開く=自己開示
この、自己開示は
どんな風にどの程度
行えばよいのか悩む人がいます。

これについても
以前から何度も取り上げていますが
今の私が表現するとしたら…
【弱さを含めた自分自身】
見せることかなぁ?
なんて思うのです。

色んな人がいますが
見栄を張ってしまったり
プライドを高く見せたりして
・変な人に思われたくない
・バカにされたくない
・周りに言いふらされたくない
などといった思いから
自分の弱さを見せることって
すごく勇気が要ると思うのです。

だから、
自分がいかに素晴らしいか
(までは言えないけれど)
自分のカッコよさを表現
(できてるか分からないけど)
みたいな”無理”が生じるのですよね。

”自分をどう見せたいのか”
注目してしまって
ありのままの自分を見せるのとは
ちょっと違ってしまうのです。

また、
【相手が自分をどう見ているか】
というのも基準になりやすく
相手が求める自分像を
演じている人もいます。

こういった、
「見せたい自分を見せる」のが
【自己呈示】になります。
相手から求められることに
応えるのもこれに含まれます。

それは悪いことではなくて
言い換えれば”振る舞い”
近いものだと思うのですが
私たちが常に周りの目を気にして
振舞ってばかりいると
【本当の心のつながりを
      感じにくくなり】
友達がいたとしても
どこか孤独感がぬぐえなくなります。

なぜなら、
見せたい自分、求められる自分が
【弱点や本音を
   見せることができないから】
本当の自分を
分かってくれる人がいない…と
感じやすくなってしまうからです。

まずは、
どういう場面で自分が
自己開示と自己呈示の
どちらをしているのかを把握し、
本音を出したい場面では
自己開示を意識することが
大切かと思います。

決して自分の
恥ずかしいことや失敗経験ばかりを
誰かに話さなくてはいけない、
ということではありません。
自分の好きなこと嫌いなこと、
望むこと望まないこと
何を大切に思っているかなど
「私はこう思う」と言える
内容を考えてみてくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:32 | TrackBack(0) | 自己改革